今年最後のコラム。

コラム

思い返せば、この連載を始めたのはちょうど2年前のクリスマス。
ミラモアをどんな想いでつくっているのか。
ジョージの頭の中には、一体何が映っているのか。

殴り書きから始まり、一文字ずつ整えて言葉にする。
そんな独り言の延長線として始めた企画でした。

書くこと自体は好きだ。
頭の整理にもなるし、「自分はこんなことを考えていたんだ」と気づくことが多い。
ただ、読み返すとなると話は別で、過去の文章を見直すのはどうしても照れくさい。

だから、“2年間続けたらやめよう”と心に決めていた。
でも思いがけず、多くの方がこのコラムを楽しんでくれているようで、
ビジュアルやデザインだけでなく、言葉でも世界観を届けられるなら、
月に一本でも続けてみようかなと思っている。

今年のクリスマスは、久しぶりに日本で過ごしている。
街に溢れる恋人たちの気配が、どこもかしこも愛で満ちているように見える。

恋人がいなくて“いいな” と思う日があるのも自然なこと。
けれど、恋人がいるから幸せとは限らない。
もし自分の声や欲求を押し殺して誰かといるのなら、
それは愛ではなく、“依存”という名前の負荷になってしまう。

僕はやっぱり Love is Kintsugi だと思っている。
ひとりでも、恋人でも、家族でも──
困難を乗り越えたその“景色”を継ぐことで、
新しい価値観や美学へと変わっていく。

そして、人は自らその力と選択肢を持っているということを、
ひとりでも多くの人に知ってほしい。

いま、僕は北海道でホワイトクリスマスを迎えている。
友人たちと過ごしながら、澄んだ空気と自然に包まれ、
ただ静かに「ありがとう」と思える時間。

それではまた来年、ここで。
釧路から、メリークリスマス。

稲木ジョージ
ミラモア創設者&金継ぎ哲学者
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